「瞬・・・?」

「わ、悪いっ。ぼーっとしてた。」

瞬は、あたしを抱きしめたまま、

しばらく固まっていた。

ん・・・?

なんかおかしい?

って、

考えすぎよね。

「はーい。そろそろ解散ですっ。」

リリア先輩が、声をかけたから

あたしは特に気に留めず、瞬と歩いて帰った。

その時の瞬は、

いつもと全然変わらなかったのだった。

「んじゃ、ばいばい。」

「おう、じゃーな。」

あたしの家の前で、別れて

あたしは家の中に入った。


・・・事件が起きたのは

この日の夜。

あたしは、最悪の展開を

目の当たりにするのだった。

『ゴメン。もう別れる。』

そんな、意味不明なメールが届いたのは

深夜23:00。

『そんなの冗談よね?』

と、メールを送ったけど

結局その日は返事はかえってこなかった。