その後。

あたし達は、朝1番でホテルを出て

家に帰った。

もっと遊んでいたかったけど・・・。

母さんに心配かけたらいけないしね。


そして、

いよいよ新しい年の始まり。

1月1日。

新年明けましておめでとーの季節になった。

「瞬っ。おはよ。」

「おう。はよ。」

今、あたしと瞬は、家にいる。

今から神社に行くところだ。

「あんり、可愛いーな♪」

「もーっ//恥ずかしいって言ったのに・・・。」

なぜか、母さんに着物を着せられて

真っ赤になっているあたし。

・・・なんであたしだけ着物なのっ?

「いいじゃん。似合ってるんだし。」

「そうゆう問題じゃないのっ!」

「そーゆう問題っ♪」

朝から、あたしの着物姿が見れたからか

瞬はご機嫌の様子。

「ほらー。早く行ってきなさいよー?」

「「はーいっ。」」

「後で、母さんも行くから。先に行ってて。」

「わかってるって。」

母さんに、友達も来るって言ったら、

もう1回会いたいから、あたしも行こうかしら

とか言い出したのだ。

別にいいけど。

「んじゃ、俺らは行くか。」

「うん。じゃあ後でねー。」

母さんに軽く手を振って、

家から出て行くあたしと瞬。

優衣達もくるって言ってたし・・・

会えたらいいなぁ。

「どした?あんり。」

「んーん。何でもない。・・・この格好、ホントに変じゃない?」

「似合ってるって。」

「ありがと//」

下駄で、足が痛くならないように気をつけながら

瞬の横を歩く。

「手、かせよ。転びそうになったらあぶねーから。繋いどこうぜ。」

「うん、ありがと。」

素直に手を差し出して

瞬の手と繋ぐ。


・・・朝から、あまーい雰囲気が漂う、

あたしと瞬なのだった。