もう君には恋はしない

パレード後、

ディズニーランド、出口にて。

「あーっ。楽しかったっ♪」

「よかったな。俺も楽しかった。」

あたしがルンルンで歩いていると、

隣に並んだ瞬が、手を握ってくる。

「ん?どうしたの?」

「ホテル、ディズニーのとこのやつとったから。」

「ほぇっ?」

「ほら、行くぞ。」

「う、うん。」

動揺しているあたしの手を

強引に引っぱって

ホテルに入っていく瞬。


ホテルの中にて。

「わーっ。ミッキーだらけーっ!」

「だな。ま、ディズニーって感じでいいか。」

またもや、興奮気味のあたしに

瞬は

「ちょっと待っとけ。」

と言って、おいて行く。

フロントで、チェックインしているみたい。

「ほら、行くぞ。疲れてるだろ?」

「え?あ、うん。」

疲れてるかどうかは、わかんなけど

瞬に手を引かれて、エレベータに乗る。

チンっ

と音がして

あたし達の泊まる階に着いたみたい。

「ここ?」

「みたいだな。ほら、入れよ。」

「うん。」

がちゃ、と音を立てて

開いた扉の奥には・・・。

・ミッキーの柄がついたベッド×2

・可愛いちっちゃいテーブル

・眺めのいい部屋


・・・おーっ!

すごいいい部屋っ!