もう君には恋はしない

「観覧車なんて、なんか懐かしいわ。」

「何で?ふつーに乗るくね?」

「んーん。あたし、観覧車ってあんまり乗らなかったの。」

「ふーん。」

ゆっくり、ゆっくり、地面との距離が離れていく。

「わーっ。高いっ。」

「お前、よく下見れんな。」

「瞬、高いとこ苦手なの?」

「いーや。別に平気。」

あたしは好きなんだけどなぁ

高いとこ。

いろんなとこ全部が見渡せる気がして、

なんか気持ちいいじゃない?

「これから、どうする?」

「あたし、ポップコーン食べたいっ。それからね、パレード見るのっ。」

「ホント好きなんだな。」

「何が?」

「いや。なんでもねー。んじゃ、これが下に着いたら、ポップコーン探しに行くか。」

「うんっ!」

楽しくて、楽しくて。

最近、こうゆうところにきてなかったことも

あるのかもしれないけど。

いつもより、

ずっと時間が過ぎるのが早かった。