「あんり?どうだった?」

「気をつけてね、だって。なんかあっさりokされちゃった。」

「よっしゃ。んじゃあ、俺達は行くから。」

「わわっ//瞬っ?」

「いーから。お前は俺についてこいよ。」

あたしの手をぎゅっと握って、

駅のほうに歩き出す瞬。

「バイバイっ。優衣達っ。」

あたしは振り返って、手を振ると、

優衣達は呆れたように笑って、

手を振りかえしてくれた。

〔優衣達said〕

「あんりちゃん、行っちゃいましたね。」

「ったく瞬も、いつからあんな強引になったんだか。」

「それだけ本気ってことじゃないすか?」

「さーな。」

私と桐君は、苦笑気味。

「マミちゃん達は、これからどうするんです?」

「んー?あたし達も1回帰るよぉ。ねぇー、カンナ。」

「うん。それから美希ちゃんと遊びに行くんだ。」

「そうなんですか。じゃ、ここでお別れですね。」

「うん。またねー。」

美希ちゃんは、すっかり女の子だけで遊ぶのに

慣れちゃった様子。

一時、あんなに彼氏を欲しがっていたのに・・・。

まぁ、よかったのかもしれませんね。

「バイバイ、優衣。」

「また、学校で。」

私は、桐君と1回私の家に帰るべく、

いつもの方向に歩き出します。

女の子同士も、楽しいですけど・・・。

今は、桐君といるのが1番楽しいです//

少し上にある桐君と、目が合って

ふふっと笑いあうこの時間でさえも、

私にとっては、最高に幸せだと。

そう、感じてしまうのです//

〔優衣達said.end〕