カラオケ室にて。

「わーっ。この感じ、久しぶりーっ。」

反応した声までよく響く部屋。

この、ちょっと薄暗い感じ。

長いソファに、長いテーブルに、おっきいテレビ画面。

昔〔中二の頃?〕は、よく友達ときたわ。

「とりあえずぅ、なんか頼むぅ?」

「そうですね。飲み物とか、あたし達夜まだ食べてませんし。」

マミちゃん達が、注文を取ってる間、

あたしの頭ん中は、

『何歌おうかな?』

ってことでいっぱい。

んー・・・。

『嘘』もいいし、ジャニーズの曲も歌いたいわねぇ・・・。

「・・り、あんりっ。」

「わっ!何っ?」

いきなり話しかけてきた、瞬に驚いてしまう。

・・・といっても、気づいてなかっただけみたいだけど。

「何テンパってんだよ。何食うかってきいてんの。」

「ゴメンっ。えっと・・・あたしはね・・・。」

少しだけ悩んでから、

「コレっ。」

とメニューを指差した。

「パフェ?」

「うんっ。あたし、イチゴパフェ、大好きなの。」

「そっか。」

今にも頭を撫でられそうな、優しい目で

瞬はあたしを見ていた。

そして、頼んだものが全部くると・・・。

今まで静かだったのが不思議なくらい、

マミちゃんのテンションが、最高潮に達していた。