「あたしも手伝おーかぁ?」

「うんっ。一緒にやろっ!」

マミちゃんと、星の飾りつけにかかる。

「高い高いっ!」

「気をつけてぇ?あんりちゃん。」

「うんっ。大丈夫・・・って・・きゃっ!」

後ろを向いた瞬間。

後ろ体重になったのか、バランスを崩して、

イスから落ちそうになる。

・・・というより、落ちる寸前。

「きゃっ!・・・痛っ・・くない?」

怖くて、ぎゅっと目を閉じていたあたしは

そっと目を開けた。

「気をつけろってっ!」

「瞬っ!」

あたしは、瞬の腕の中にいた。

「ったく・・・。俺が受け止めなかったら、どうなってたか。」

「ごめん・・・。」

急いで走ってくれたのかしら?

よかったぁ・・・。落ちなくて。

「星、かせよ。俺がやってやるから。」

「で、でも・・・。」

「お前じゃ、危なくて見てられねーから。」

「・・・わかったわよ。」

瞬に、星を手渡すと

瞬はいとも簡単に、星をてっぺんに乗せた。

「これでいいか?」

「うん。ありがと。」

瞬は、やっぱり背が高いなぁ・・・。

あたしよりも、ずっと高い。

あたしだって、低いわけじゃないんだけどね。

「あんりちゃん、大丈夫ぅ?」

「うん。ゴメンね、びっくりさせちゃって。」

「よかったねぇ。瞬君がいて。」

「うん。」

あたしは素直に頷いた。

だって、瞬がいなかったら、あたし頭から落ちてたかもしれないし。

「ありがとね、瞬。」

あたしは、もう1度お礼を言った。

「礼言うくらいなら、これくらいしてくれたっていいだろ?」