もう君には恋はしない

ピヨピヨ・・・。

っと、鳥の声がきこえる。

もう・・・朝・・?

「ん・・・?」

「お。はよ。起きたか?」

「うん・・・。朝ごはんは・・・?」

「あるよ。腹減った?」

「うん・・・。」

瞬に渡されたパンを、ベッドの上で

上半身だけ起こした状態で食べる。

「おいしー・・・。」

「よかった。お前、イチゴジャム好きだろ?」

「うん。でも・・・なんで知ってるの?」

おっかしいなぁ・・・。

瞬には言ってなかったはずなんだけど。

「お前、朝絶対イチゴジャムのパン食ってんじゃん。」

あっ・・・!

そっか。こんだけ一緒にいれば、流石にわかるよね。

「イチゴは、好きよ?ジャムじゃなくても。」

「ふーん。そっか。」

瞬は、いいこときいたな。

といわんばかり、嬉しそうな顔をしていた。

何か、いいことでも思いついたのかしら?

「あ、学校・・・っ!」

「まだへーきだろ。早めに起きるようにしたし。」

「そう。ならいいけど・・・。」

遅刻は、嫌よ?

だって、2人で遅れていったら、皆に変な目で見られるんだもの。

『カップルで、イチャイチャしてたの~?』

みたいな。

ちょー恥ずかしい//

「でも、今日はちょっと早めに行かない?」

いっつも、遅刻5分前だのもね〔笑〕

「じゃあ、今から出て、ゆっくり歩いて行くか。」

「うんっ。」

あたしは、制服のホコリを、

パンパンっとはらってから、瞬と2人で下に下りた。

「おはよう。瞬、あんりちゃん♪」

「はよー。」

「おはようございますっ。」

瞬のお母さんは、早起きのようだ。

もう起きている。

「あら?もう行くの?」

「おう。遅刻は嫌だ、ってこいつが言うから。」

そうなこと、言ってないしっ!

心では思ってたけど、声には出してないしっ!

「そうなの。いってらっしゃい。」

「うーぃ。」

「いってきます。」

瞬のお母さんは、

バイバイ、また来てね。

と、あたしにだけきこえる声で言った。

あたしは、目だけで

また来ます。

と返事をして、家をでた。

「行こっ。」

あたしは、瞬の手を握った。

いつもとは、少しだけ違う、学校までの道を

瞬と2人で歩いて行く。

それだけのことで、

あたしの胸は、高鳴ってしまう。

楽しくて、嬉しくて

こうやって瞬と歩けることが、何よりも。

恋してるってことが、

嬉しすぎて。

毎日がきっと、まぶしすぎるのよ//