朝、6:30にて。

「ふわぁ・・・。今・・何時?」

「6:30ですよ。」

独り言のつもりが、

返事がかえってきて少し驚く。

「わっ!優衣、おきてたの?」

「はい。私もついさっき、起きたばかりですが。」

「そっか。」

今日も、着物のとこ行くんだよね・・・。

まぁ、次は友達も一緒に来てって言われたし

いっか。

「・・・ん・・?あんりちゃん?優衣ちゃん?おきてたのぉ?」

「あ、マミちゃん。」

「おはようございます。マミちゃん。」

「おはよぉ。」

マミちゃんは、見た目によらず早起き。

美希とカンナちゃんは

なかなか起きない。

「カンナとぉ、美希ちゃん、おこそっかぁ?」

「うん。そろそろね。」

かわいそうだけど、京都満喫したいなら

起こさないと。

「あ。あんりちゃぁん。」

「何?マミちゃん。」

「あたしとカンナねぇ、今度からあんりちゃんとこのぉ、学校行くからぁ。」

「えっ?」

な、何?

あたしのとこの学校に来るってことは・・・。

転校してくるってこと?

「えっ?試験は?」

「受けたよぉ。昨日たまたまセンセーにあってねぇ。」

「そ、それで?」

「試験に合格できたらぁ、入れてもいいって言われたのぉ。」

ってことは・・・。

合格したってことっ!?

「あたしもカンナもぉ、頭はよかったからぁ。」

「すっごーいっ!マミちゃんもカンナちゃんも、天才じゃんっ!」

これで、この旅行終わっても分かれなくていいんだ。

よかったぁ・・・。

寂しいな、なんて思ってたんだよね。

「だからぁ、これからよろしくねぇ。」

「うん。よろしくっ。」

あたしはあらためて、

マミちゃんと握手を交わした。