現在、16:30。

ホテルにて。

「あっ!瞬君、あんりちゃんっ!」

「あ、優衣・・・。と美希達。」

ホテルに入ったあたしと瞬は、

部屋の前の廊下で、ばったり優衣達と出くわした。

「もー。朝からどこに行ってたんですか?」

「ゴメンっ!明日はちゃんと付き合うから。」

「別にいいですけど・・。に、してもその格好どうしたんですか?」

「あ、これ?」

そう。優衣が言うとうり、

今のあたしは制服なんか着ていなかった。

京都めぐりで着ていた

着物を着ているからだ。

あの後、返しにいったものの

来て帰ってくれ、とスタイリストさんに頼まれて

時間もなかったし・・・。

このままでかえってきたのだ。

「可愛いですね。私も明日行きたいです。」

優衣が目を輝かせて言っている。

「あ。なら、あたしが明日案内しよっか?」

「いいんですか?」

「うん。美希達も行きたいっしょ?」

「「「もっちろん。」」」

美希、マミちゃん、カンナちゃんから

いい返事がかえってくる。

女の子は、惹かれるよねぇ・・・。

「あたしぃ、こんなの似合うかなぁ・・・?」

「私も、自信ないや〔笑〕」

マミちゃんと、カンナちゃんは

少し自信なさげに言う。

「絶対似合うってば。ねっ?」

「「あんりちゃんが言うなら・・・。」」

『来てみよっかな。』

と。

なんで、皆こんなに自信なさげなんだろ・・・?

マミちゃんも、カンナちゃんも

可愛いのに。


今晩は、この話題で持ちっきりだな。

と思いながら

あたしは部屋に戻った。