そして、12:00。

どうしよう・・・。

行くべきかしら・・・?

今のあたしは、最高に悩んでいた。

周りの皆は、全員寝てる。

きっと今出て行ってもばれないよね。

「・・・よし。」

小さな声で呟いて、

ベッドから降りる。

ゆっくりゆっくり、忍び足で

歩いてドアに手をかける。

がちゃっ、と控えめな音がして

明るい光が見えた。

「ふぅ・・・。緊張した・・。」

やっとのことで、廊下にでて、

あたしは潜めていた息を吐いた。

「お、きたか。」

「しゅ、瞬っ。」

そんなあたしの前に現れたのは、

約束していた相手。瞬。

「ちゃんときたってことは、あんりも俺に会いたかったってことか?」

「そ、そうよ//?ダメ?」

「いや。めっちゃ嬉しい。」

「あっそ。」

あまりに恥ずかしくて、そっけない態度になってしまう。

「じゃ、部屋入るか。」

「えっ?」

部屋・・・?

って瞬のっ?

「大丈夫。桐には言ってあるし、部屋2つに分かれてるから。」

「そ、そうっ?」

あまりの驚きに、

反応がなんかおかしくなってる。

まぁ・・・。部屋、分かれてるんだし・・・。

いっか。

あたしは瞬の部屋に

足を踏み入れた。

〔あんりside.end〕