「マ、マミちゃんのとこは違うの?」

「あたしのとこは、こんなのはあんまりないよぉ。」

「そ、そっか・・・。」

「きっと、美男美女だからぁ恥ずかしくないのかもねぇ。」

そ、そんなことないっ!

めっちゃ恥ずいよ、ホントっ!

あたしが心の中で、必死にツッコミをいれる。

「あっ。そうだぁ。」

すると、突然。

マミちゃんがなにか思いついたのか、

ポンっと手をうった。

「ど、どしたの?」

「今日の夜さぁ、あんりちゃんとこ行ってもいいー?」

「いいけど・・。どうして?」

「ガールズトークだよぉ。面白そうでしょぉ?」

マミちゃんはニコニコ、と擬音がつきそうなくらい笑っていた。

ご機嫌のようね。

「いいよ。カンナちゃんにも言ってきて?あたしは優衣達に言ってくるから。」

「うん。わかったぁ。」

マミちゃんは小走りでカンナちゃんのところに行った。

あたしは、マミちゃんも充分可愛いと思うんだけどなぁ・・・。

って。

そんなこと思ってる場合じゃないっ!

優衣達のとこに行かないとね。

「優衣、美希。ちょっといい?」

「は、はいっ!なんですか?」

あたしが声をかけると、

優衣は恥ずかしそうに桐から身体を離した。

「今日、マミちゃん達もあたし達の部屋に泊めていい?」

「いいですけど・・・。どうしたんです?」

「ガールズトークだよ。どう?」

「いいですね。美希ちゃんはどうです?」

「あたしはもちろんokだよっ。恋バナ好きだもん。」

・・・だよね。

美希、好きそうだもん。

マミちゃんと気が合いそう。

「じゃ、そうゆうことだから。じゃあね、瞬。」

近くにいた瞬に別れをつげる。

すると・・・。

「あ。あんりっ。ちょっと待て。」

「何?・・きゃっ。」

瞬のほうを振り返ると、いきなり

強く抱きしめられた。

「ど、どうしたのっ//?」

「今夜12:00。抜けてこれたら、俺の部屋の前にこい。」

「なんで?」

「お前とちょっとでも一緒にいたいんだよ//言わせんな//」

ボソボソっと、小さな声で。

あたしの耳元で囁く瞬。

「あ、あたしも、瞬と一緒にいたいし//・・・また、後でね。」

あたしは、瞬から離れて、

「おやすみ。」

とだけ言った。

「お、おう。おやすみ。」

瞬はちょっとだけ動揺したような感じだった。

「さ、行こ?」

あたしは、優衣達を4人を連れて、

部屋に戻った。

その後。

「・・・反則だろ・・//」

そう、瞬が呟いていたのは

あたしには知るよしもなかった。