そして今日もまた彼女の何人目の彼氏なんだか分からない奴に対する愚痴で
夜の2時間が潰れると思うと…
うんざりだ
もうね、これで4回目だから
「ザキ聞いてよ!
まぁくん本当にありえないんだよ!」
「はぁ…」
「もうほんと、ザキだったら絶っ対浮気なんてしないよね?」
「え?あ、まぁ…」
この時のおれは終始彼女の言う事に肯定しているだけだ
「はぁ~あ、
どうせならザキと付き合っておけば良かった!」
え、何言うんだよこの人
完全に酔っ払ってるだろ
「前田、飲み過ぎもいい加減に…」
「そうだね、酔っ払ってるよね」
…は?
気付くとおれの顔の目の前に彼女の顔がある
完璧に酔っ払っている
頬が赤くなっていた
「な…にしてんの、ちょっと」
「何って、ザキも私の事好きでしょ?」
はあァァァ?!?!

