相変わらずこの人は自慢げに笑顔を浮かべていた
「今日の誕生日だって、
忘れてたのアンタのせいなんだけど」
と、またさらに思わず言ってしまった
「え~!なんでよっ」
彼女はいつものノリでおれにつっかかってくる
…思い起こしてみれば、前田って
何故かこんなおれにも差別なしに話してくれるな
色々と考え事をしていたので
何も喋らないおれを不思議がっていた
「どういう意味かって言ってんの!」
なんか、怒ってる?!?!
「え、いや…その
やっぱりなんでもな、」
「ザキはそうやっていっつも言わないわけ?!」
前田がどんどん近づいてくる
おれは後ずさりを始めた

