こうして約一週間 彼女との関係に何の変化をもたらすことなく過ぎた 一方の前田はあっという間に次の彼氏を作っていたのだ 彼女にとっては何でもないキス されどキス おれにとってはファーストキス 何故か新たにイケイケな彼氏が出来ることに 残念な気持ちを持っている自分がいたのだ こんなさえないおれでも たまにはメガネをとって 真剣に彼女を見てみたくなってしまったんだ あの日から あんなに自分とはつりあわないと思っていた彼女を 誰にも渡したくないと 思うようになってしまったんだ