希望に満ち溢れたこいつの眼に見とれていると…
──えっ?
一瞬、悲しげに瞳が揺らいだ──気がした。
すぐにまた元の眼に戻ったから、分からなかった。
けど、私はあの悲しげな眼を知っていた──。
何度も見たことがある。
あの眼は…
──大切な人を失った──。
そんな人の眼をしていた──。
しかも、自分のせいで…
───ここ、
病院ではあんな眼をした人に嫌でもたくさん出会う。
その人達は大抵私のように、この世の中のもの全てに絶望し、また、自分の無力さに諦めてしまっている…
なのにこの人は希望に満ち溢れている。
そこを不思議に思ったのだった──。

