あの、階段のところに居る奴も死のうとしている弱い人間なのか…?
俺は、階段のところに居る奴に近づいた。
「───っ!!!!」
すると、そこに居たのはとても綺麗な顔をした女だった…
白い肌
ピンク色の頬
ふわふわしている栗色のロングヘアー
ぷっくりとした唇
全てが整っていた───
この女の顔を見た瞬間、何故か桜の花が思い浮かんだ。
──だか、綺麗な顔のこの女の眼だけは
死んでいた…
ぱっちり二重の眼には何も映ってなく、ただただ暗いだけだった…
それが、余計に桜を思わせたのかもしれない…
短い間でしか咲くことができず、ただ風に攫われ静かに散っていく、儚い桜の花…
どうしようもなく、その時を待つだけの日々──
その姿は綺麗である一方、悲しくもある…
残酷な運命かもしれないが、
それが桜の性なのだ──。

