とある少女の恋愛事情



こんな言い合いが30分は続いただろうか
まだ部屋にいた執事さんに声をかけられた時は驚いた

二人で『まだいたのか…/いたんですか…』なんて言ってしまって執事さんが哀れだった

一応理解はされないだろうけど彼に相談してみた所
自然現象的にない話ではないと言われて
意外に話が通じることにびびった


彼は家に帰れるまで、元の時代に戻れるまで家にいていいと言ってくれた。
不本意ながら今はそれに従うしかないので素直に礼を言っておいた。


家をメイドさんに案内された時は驚いた

広すぎる。

これは家じゃない。
まじでバッキンガム宮殿並にでかかった


もっと驚いたのは彼が俺様であるのは変わらないが変態ではないことだ

いや下ネタ的なものは度々発せられるが以前の彼に比べれば少なく感じる
………その時点で終わってる気もするが


彼は人を嫌っていた
親も友達も執事やメイドさえにも心を開く素振りを見せなかった


それがなんとも気にさわった
だから、心を無理矢理にでもこじ開けてやろうと思った

それがこの時代で唯一私に出来る事のような気がしたから