とある少女の恋愛事情



なんて事だろう
この年齢でタイムトラベルをしてしまったのか…。

しかも迷い込んだのがあの糞の家なんて末代までの恥だ。

「取り敢えず…今は何年の何月何日ですか?」


「頭がイカれたか?」


「……レイは我慢します。もう一度問いましょう。今日は何年何月何日ですか?」


「……2007年2月15日だ」


「そうですか…」


この時代の私はまだ小学四年生だな…
家に行ったらまだ母親がいる時代か…

あの人だったら未来からきたといっても信じるだろうけれど…
あまり会いたくない


考え込んでいると部屋にノック音が響き
扉があく


「失礼します。坊っちゃま、お申し付け通り女性ものの衣類をご用意致しました」


おお!リアル執事!

「そこに置いておけ」


「畏まりました」


あのバカが俺様の理由がひとつわかった。
小さい頃からだとね。
慣れなんだろうね。


「それでお前は誰なんだ?」


「私は綾瀬レイ。未来のあなた様の教え子です」


「じいや、こいつ頭が逝っているようだ。病院に運んでやれ」


「私は至って普通ですので、あなた様が逝かれたらよろしいのでは?」