「はぁい、どなたですか?」


チェーンをつけたままドアを少しだけ開ける。


「黒沢です、黒沢圭介」


!!?


私は急いでチェーンをはずしてドアを大きく開ける。


「黒沢君!!どーしたんですか??」


「今日、ちょっと付き合ってほしいんだけど」


「!?・・・これも夢なんでしょうか?」


「ん?なんか言った?」


「あ、なんでもないです!えっと、弟も連れて行っていいですか?」


「弟?いくつ?」


「9歳です」


「・・・・・いいよ」


黒沢君は少し考えるようなそぶりをみせ承諾する。