相手は黒沢圭介君。


彼もメガネをかけているんです。


前髪が目を隠してしまうほど長く、メガネをかけているため顔がよく分からずはっきり言って(私が言える立場でもないですが)怖くて地味なひとです。


けれど・・・


高校に入ってすぐクラスで一人ずつ自己紹介をすることになってものすごく緊張したとき
偶然となりの席だった彼が話かけてくれた。


前髪の隙間からちらりと見えた顔は
とびっきり優しく甘いとろけてしまいそうな
笑顔で「そんなに緊張しないで。
はい、魔法のアメあげる」と言ったんです・・・。