ばさり、と扇子を広げて口元を隠す。
「でもまぁ。陛下は貴女みたいなお子様には興味なくてよ、」
クスクス、と馬鹿にした笑い声を隠そうともせず私に聞こえるように笑う。
「あら、ビクトリア様。言ってしまったら可哀想ですわ。」
「こんな子じゃ、満足できませんわ。」
「そうね、ただ物珍しいから傍に置いてる。っていう感じですわ」
黙る私を見て優位にたったと思ったのか下品な言葉を使って私を傷つけようとする。
貴女たち、一応貴族令嬢ならもーちょっとマシな言葉を使いましょーよ。
「聞いてるのっ!!!」
何を言っても反応しない私に腹を立てたのか少し大きい声で私を呼ぶ。
うーん、と。
じゃ、反撃といきますかー。
「ふー、と。えっと、それだけですか?」
んー、もう眠いから手加減出来ないですよー。覚悟、してくださいねー。
「………は?」
「もー、肩凝りますよー。大体、なんですか。それ、私に聞くことじゃないでしょうが、で。私に聞いて何を確認したかったんですか、陛下の何?そんなん知るわけないじゃないですか。ってか、香水くっさいです。良い年した人がよってたかって明らかに年下の子にいちゃもんつけるってどうなんですか?それもわからないくらい頭まで香水ふってしまたっのですか。」


