おば様と楽しく談笑していたら後ろからくっさい香水の匂いがしたためおば様もなにかしら察したのか、にこりと笑って、またお話ししましょう。と名前を言ってお上品に手を降ってご主人らしき人と一緒に大広間を出ていった。
さて、と。
くるん、と振り替えって気付かずに通りすぎようとするフリをする。
令嬢たちは虚をつかれたように私を慌てて引き留める。
「お待ちなさいっ!!」
う え か ら ですよー。
これぞ、令嬢!と内心ウキウキしながら表情は不安げに。
「なんでしょう、……あら、ビクトリア様。どうしたのですか?」
「ちょっと、よろしいかしら?」
不適な笑みを浮かべた令嬢ず、がイジメモードに突入!ってかんじー。
「スヒィーさんを待ってるので、ここでよろしいですか?」
「………っ、えぇ。」
「ありがとうございます」
ふわり、と笑う。
ふっ、ふっー。幾ら近くに人はいなくても、こっちを凝視しついる人はたくさんいらっしゃいますよー。
「貴女、陛下の何よ。」
うっわー、ビクトリア令嬢は単刀直入ですなー。笑い転げそうですー。
「………私にはわかりません。陛下のお心など、」
いかにもー、な感じを装う。
こーゆー時には小さい背が役に立ちますっ!
イジメてる雰囲気くらい隠そうとすればいいのにー。


