初恋は危険な香り!?




  「ははは、君はドジだなぁ!」


  そう言って彼は手を差し伸べてくれた。



  「あ、ありがとうございます・・・」




  「気を付けて、じゃ。」



  彼はそのままどこかへ消えてしまった。





  「さくら?あんた顔真っ赤だよ?」

  「え・・・ほんと?」

  「そらそうか、人前であんな派手にこけちゃったらねぇ!」

  「あ、うん!」



  よかった・・・恋した、とは気づかれてないみたい。

  さすがにあんなことぐらいで恋・・・なんてね・・・




  式の間私の頭はあの彼の事でいっぱいだった。