このお店……



顔面蒼白の梓の足が、ガクガクと震えだした。




「梓、どーかしたか!?」




梓は力なく足から崩れ落ち、春樹が梓の体を支えた。




「梓…?」



「…あ、ゴメンなさい。ちょっと目眩がしただけよ^^」




無理に笑って見せる梓。



…ダメ。春樹には、アノ事実…




まだ言えない。

言いたくない…っ。





私が我慢すればいいだけの事よ。



もしかしたら、あの人…




私の事、忘れてるかもしれないしね…。





無理にでも笑わないと、私の方が限界。








2年前



私はこの店の店主の息子に、














レイプされたんだ――――