「梓、まさかお兄さんと一緒に、3人でデート行く気か!?」



「まっ、まさか!!んな訳ないじゃない!」




全力で否定する梓。



…ま。そりゃそうだよな。



でも、なんでお兄さんが妹のデートについてくるんだ?



…シスコン?




まさかな…。




「涼兄の合コンの待ち合わせが偶然一緒だったから。一緒に行こう!!って聞かなくて…」



「ご、合コン!?」



「お前っ!!、合コンとか言うな!!」



「なぁ~に照れてんのよ、今更」



「照れてねぇよ!!」





仲の良い兄妹だな…。



つーか、梓に兄貴が居るなんて知らなかった。




「梓、そろそろ行こうか?」



「あ、えぇ。じゃ、頑張んなさいよ?お・に・い・さ・ま♪^^」



「ッ!!///チクショウ…。覚えてやがれ!このドSっ!!」



「どっちがドSよ!!」




ドS兄妹って訳か…。



伊東は梓の手を取り、歩きだした。