「あのね〜、私も一応女なんだけど」 と釘を刺す。 「そうだな。(笑)」 と笑って返してくれた龍也くん。 「明日香!」 いきなり名前を呼ばれて一瞬ビクッとなる。 「どうしたの?いつもは明日香ちゃんなのに…急に呼びすて?(笑)」 「あっ─」 電話の向こうでは、今頃きっと龍也くんが『しまった!』という顔をしているだろう。 「明日香って呼んだら…ダメか?」 「えっ?」 なに、いきなり─