中学を卒業する少し前に
志望校である朝日高校野球部が春の甲子園に出場する事が決まった。

「ダンス部がチアガールするんだって!」

「寄付金が凄くたくさん集まったって」

最近は甲子園の話一色のような気がする(>_<)

私(明日香)はたまたま家が朝日高校の近くだから、練習している選手とよくすれちがったりする。

汗だくになりながらグラウンドを走る選手達

「はぁ〜」
思わずため息が出てしまった私にすかさず親友の結菜が声をかける。

「どうしたの?」

「らしくないじゃん」

…今の私どんな顔してたんだろ?

「ぁ〜なんか早く受験終わればいいな〜って思ってた」


受験が終わって、
今はパラダイス♪

私は趣味のピアノのレッスンを受けて、歩いて帰宅していた。

突然!!
ドンっと誰かとぶつかった
「痛って〜」
と上で声がした。

「すっすみません…」

「ぁっゴメン大丈夫?」

「えっ!?」

見上げると野球部の人ではないか!!

わわわ!!

私が言葉に困っていると
「あのさ…」

ついに彼が口を開いた。
「君、何年生?」

「わっ私ですか?」

…つい動揺してまともに会話ができていない(--;)

「君しかいないけど〜」
私、完全にからかわれているよm(。_。)m

「新高1です。よろしくお願いします。」

「あのさ…マネージャーする気ある?」

マネージャーか…
「なんで急にそんな?」

「うーん、俺がお前の事気に入ったからかな〜」

ニヤリと笑う先輩が
なぜか、近くに感じる

自分の気持ちが分からないσ(・_・)

好きではない。
だけど、野球部マネージャーを考えてる自分がいた。