っつーか山田の態度が遠慮知らずなせいで、コイツが年下だということを忘れそうになる。
俺は今年高2の17歳だが、山田は今年高校に入った1年で、まだ15歳だ。
なのでうちの学校についていろいろと、まだ知らないことの方が多いと言っても過言ではないだろう。
が、実を言うとその天文台。
「どこにあるか知ってるヤツ居ねぇんだよな」
「え、なにがっすか?」
「だからその天文台」
「えー」
「えー、じゃねーよ」
「てっきり嵐センパイなら知ってると思ってましたー」
「ここぞとばかりに“センパイ”呼ばわりしてんじゃねぇよ。」
「ヤダな嵐さん、わたしは常日頃から嵐センパイのことをとっても尊敬してるじゃないっすか」
「自分のせんべい食われてその尊敬してるらしい俺に向かってグダグダ文句言ってたお前のどのへんがそんな風に見えるのか問いただしたい。」
あとそのモップの掃除する側で俺の靴をつっつくのやめろ。いい加減やめろ。
山田は口を尖らせ「嵐さんの目が節穴なだけっすよー」とかほざいてやがる。節穴だらけのお前に言われたくはない。
話しがズレてきたんで戻すと、山田が言ってる天文台は確かにうちの学校に存在するらしい。
噂だけは聞いている。噂だけなら聞いてるヤツはごまんといる。
しかしその天文台が一体どこにあるのか、ということを知ってる人間がどこにも居ないようで、噂だけなら知っているものの、実際にその天文台を見たことのある人物がひとりとして居ない。
俺も1年の頃は追っかけを撒くついでに探してみたことは何度かあるが、いかんせん、うちの学校はクソ広い。
そのクソ広い校内をあてもなく探すことほど面倒なことはなく、結局3日と少し探しただけで諦めた記憶がある。
そもそも、天文台が本館にあるのか、育成科のほうにあるのか、それすらわからないモンだから探しようもない。
っつーわけで天文台のあれこれはいまだに不明。


