それが逆にムカつく。
学校は同じようなものだが校舎が違う。
四六時中コイツの傍には居れないし、見ていることもできない。
こんだけ無防備だったら、山田の中毒性に気が付いたヤツが寄って行っても無理はない。
ずっと手元に置いておきたい。
独占欲が強い。特に俺は金持ちだから。
気に入ったものは手に入れたいし、独占したい。
「……さっさと俺のモンになんねーかな」
壁に寄り掛かって、ボソッとつぶやく。
山田はせんべいの袋を畳み、モップを手に取るところで振り向いた。
「え、なんすか?」
「さっさと俺のモンになんねーかなっつったの」
「何がっすか?」
「お前が」
「はあ、わたしっすか」
「……意味わかってんの?」
「やー残念ながらわたし売り物じゃないんっすよ」
「誰がお前を買い取るっつったよ。」
「え、違うんすか」
「なんだよ買い取って欲しいのかよ」
「いえ、まったく。」
「…………。」
「ってか買い取られた時点でわたし嵐さんの奴隷的立ち位置になるじゃないっすかイヤっすよそんなんアレコレやらしいこと命令されそうですもんマジ勘弁っすわ」
「お前は俺をなんだと思っている……?」
「え、紳士の皮を被ったただの変態。」
「お前マジで売り飛ばすぞ。」


