朝、オレは鏡の前に立った。

『やっぱ、人を殺さないと変わんねぇか』

そう言って、学校へ行った。

~なんだよ。大切な人を殺すって。~

そう思いながら、登校する。

ふとオレの前を横切ったのは、

丸山 夢愛 (マルヤマ ユア)

入学した頃から、ずっと好きだった人だ。

~好きな人って大切な人の中に入んのかなぁ~

そう思いながらも、

オレは丸山に声をかけた。

『おい。丸山!』

「ぇっ?あ、うん。何?」

うわぁ、出たよこの嫌そうな反応。

まぁ、オレってどっからどう見ても

ヲタクっぽいもんなぁ。

『ちょっと、良いかな?』

そう言って、オレは丸山を

体育館の裏に呼んだ。

そこには、ちょうど焼却炉もある。