―1年前―

オレはいたって普通の

中学3年生だった。

そんな、平凡な毎日の中

オレの前に現れた、一人の少女。

『オレ、モテたいんだよねぇ』

ふいに、願いを

その少女の前でつぶやいてしまった。

【その願い、叶えてあげましょうか?】

彼女は不気味に笑った。

『えっ?』

彼女は1枚の黒い紙を出した。

その紙には、赤い文字で

《キール契約書》と書かれていた。

【この紙にその願いを書いてサインすれば、

契約は成立する】

オレはすぐにその契約書にサインしようとした。

しかし、彼女は

それを止めた。

【条件と注意事項を読んでから、

サインした方が良いですよ】

オレは家に帰って、その紙を

開いた。