『今、そっちに向かってるから。鍵開けといてね』 やっぱり――季壱だ。 ゆっくり寝たいと思ってこの部室に来たのに…。 季壱が来たら一睡も出来ない。 そう思いながらゆっくりと目を閉じる。 でも、いざ、寝ようとなると室内の冷たい空気が気になり肌寒くて仕方がない。 毛布を持ってくればよかったと 今更後悔した。