「宮間さん以外にケガをした人は?」 少しの沈黙の後、桃園さんが口を開く。 「あたしは大丈夫です」 「……私も、大丈夫です……」 飛鳥は俯いたまま顔を上げない。 「そう。よかったわ」 「え……何で……」 顔を上げた飛鳥が呟くように言うと、桃園さんは膝を折って飛鳥と同じ目線になる。 「何でって、人見さんも大事な生徒だから」 当たり前でしょ、と桃園さんは微笑む。