スピードが少し緩んだ隙を狙って、飛鳥を捕まえる。 が、足が絡まり一緒に倒れこむ。 とっさに、飛鳥にケガを作らないように自分が下敷きになる。 倒れこんだ拍子に、隅にあったビニール紐でまとめられている鉄パイプの束に背中を思いきりぶつける。 その衝撃で、それが派手な音を立てて降ってきた。 飛鳥の上に覆いかぶさり、天井に背を向けぎゅっと目を閉じる。 背中が何か温かい物に触れたと思った瞬間、小さく振動を感じた。 ……痛くない……? 辺りが静かになり、そっと目を開ける。