宮間探偵事務所事件ファイル 2




莉央さんの声に引かれてそっちを見た飛鳥が立ち上がる。


「飛鳥……?」


飛鳥の視線の先には、伊吹さんの前に置かれたあたしが食べているのと同じショートケーキ。


伊吹さんはケーキにフォークを入れる。


「だめっ……」


小さくて声は聞こえなかったが、飛鳥の口がそう動いた。


飛鳥は早足で伊吹さんに近づき、フォークを持った手を掴む。


「だめっ。食べないでっ……食べたらだめ……」