俯いて、きゅっと唇を噛む。


「……犯人が彼女でも、別人だとしても最終日の明日──あれだけ目立ったんだ──必ずアクションを起こしてくるはずだ」


明日になれば、犯人が解る。


ルークの言葉に顔を上げて、側にあったドリンクの蓋とストローを取って一気に飲む。


「あっ!オレのコーラ……」


「ほとんど残ってたのに……」と学が空になったカップを見つめる。


「明日に備えて寝る!おやすみ!!」


立ち上がって宣言すると、潤佳ちゃんも立ち上がる。


「おやすみー」


「オヤスミ……」


もう一度おやすみなさい!と叫んで部屋を後にした。