緩慢な動作で相手を解放し、振り向きもせず走り去って行く背中を見つめる。 姿も音も無くなったところでルークに駆け寄る。 「さすがにカッターはやばいでしょ!何考えてんの!?」 「カッター?何の事だ?」 さっきまで居た所に座るルークを見下ろす。 「だから!あいつの首に当ててたの!」 「ああ、これの事か?」 ルークは手に持っていた物を見せる。 「……何これ……。スプーン?」 にしては細長い。 「正しくは薬匙だ」 それを手に取り、残りのパンを食べ始めるルークを見る。