宮間探偵事務所事件ファイル 2




緩慢な動作で相手を解放し、振り向きもせず走り去って行く背中を見つめる。


姿も音も無くなったところでルークに駆け寄る。


「さすがにカッターはやばいでしょ!何考えてんの!?」


「カッター?何の事だ?」


さっきまで居た所に座るルークを見下ろす。


「だから!あいつの首に当ててたの!」


「ああ、これの事か?」


ルークは手に持っていた物を見せる。


「……何これ……。スプーン?」


にしては細長い。


「正しくは薬匙だ」


それを手に取り、残りのパンを食べ始めるルークを見る。