速過ぎて何を出したか解らなかった。
けど、さっきルークがカッターを拾ってジャージのポケットに入れていたことを思い出す。
それを、制服のポケットに移しておいたとしたら?
「ちょ、ルー……」
さすがにやばいと腰を上げようとしたら、動くな、と言うように睨まれた。
「ここで見たことは忘れろ。それと、もう二度とあいつと俺に関わるな。余計な詮索も無しだ。解ったか」
耳元で、低い声で言う。
ルークの並大抵ではない迫力に、相手は声も出せない様子。
「解ったか」
首筋のモノに少し力を加えて押し付け、更に低い声で再度言う。
「わ、わか……た。……も、もう、か、かわらな……いっ」

