「そ?」


莉央さんが微笑してハンバーグを一切れ口に運ぶ。


「んー女子にも絡まられてたからなぁ……。そりゃ疲れるわ」


「あ、やっぱ?」


学が口いっぱいに入れたオムライスを呑みこんで言う。


何で知ってるんだ?と一瞬考え、盗聴機の存在を思い出す。


「派手な感じの女子……えっと……渡辺美絢って言う2年生。男子の取り巻き連れて、女王サマ気取ってるって聞いた」


「男子の取り巻きねぇ……」


莉央さんが呟いた。