「あ、じゃあ、潤佳ちゃんは?中学生だよね?……もしかして、ルーク……ロリコン?」


呟くと、さっきのなんか比じゃないくらいに鋭い目つきで睨まれた。


「潤佳は従妹だ」


ルークはそう言って目を逸らし、マグカップに口を付ける。


「へえ、従兄妹なんだ。そう言われれば、潤佳ちゃんはルークの事、『ルーク』じゃなくて、『鴉兄』って呼んでるし、2人とも綺麗な黒髪だもんね」


そう言うと、潤佳ちゃんは自分の髪を触る。


「瑠稀姉の髪も綺麗」


「ホント?ありがとー」


「オレは?オレは?」


あたしの隣に座っている学が潤佳ちゃんとあたしを交互に見る。


「学は犬みたい」


潤佳ちゃんは学のくせのある焦げ茶の髪をわしゃわしゃ掻き回す。


人懐こいトコとか、あたしも潤佳ちゃんに同感。