「構わん」
ルークの答えを聞いて、キッチンに入る。
キッチンには、コンロはもちろん、冷蔵庫から炊飯器、電子レンジ、コーヒーメーカーなどと、一般家庭のように色々揃っている。
そして、シンクに目をやると、カップが1つ置いてある。
さっきのおばさんが使ったものだろうか。
お湯を沸かしている間にそのカップを洗い、茶葉を用意する。
そして、5人分の紅茶を淹れ、砂糖とミルクもお盆に載せて運ぶ。
テーブルに置き、お盆を端に寄せて定位置に座ったところでふと疑問に思ったことを訊いてみる。
「キッチン、ヤケに道具揃ってるけど、何で?他の事務所もあんな感じなの?」
もう1つの部屋の奥に、シャワールームがあるのもこの間知った。
もうここで生活出来そうだ。
「余所の事務所は知らないが、ここには住んでるから、最低限の物は揃えてある」
ルークが紅茶をひと口飲んで答える。

