「これはまた……ご丁寧に」


箱のデザインでどこの物か解ったらしい莉央さんは、それをテーブルの上に置く。


「何なんでしょうね?お金だけくれればスーパーで色々買ってくるのに」


「まぁ、お礼言っておいてもらえる?」


「解りましたー。あ、ルーク。足と背中大丈夫?」


莉央さんが出て来た部屋から次はルークが出て来る。


「大丈夫だ」


足も背中も気にしてる様子もないから大分よくなったみたいだ。


「ルーク、瑠稀ちゃんのお母さんから差し入れ」


莉央さんがテーブルの上を指差す。