「ありがとうございました」
野田を部屋に入れた桃園さんが深くお辞儀をする。
「いえ。こちらこそ、ご依頼ありがとうございました」
ルークが言った。
「今日、お帰りになられるんですか?」
「はい」
「そうですか……お気を付けて」
あたしたちはお辞儀をして、玄関の方に歩いて行く。
玄関まで来て、足を止めて今歩いてきた方を振り返る。
「……10分、待っている。先に車に戻っているからな」
その言葉に、ルークの目をじっと見つめる。
ルークはふいと前に向き直り、玄関を出る。
その背中と、ルークについて行く他の3人の背中を見てから、踵を返した。

