「はいはい、お茶ですね。紅茶でいいですか?」
テーブルの上にカップが1つもないのを見て、ルークに訊きながら立ち上がる。
「あ、俺やるよ?」
学がそう言って立ち上がろうとするのを、莉央さんと潤佳ちゃんが止める。
それもそのハズ、学が淹れたお茶はとてつもなく渋い。
初めて口に入れた時、思わず噴いた。
何がどうしてこうなった!?と叫んだ。
最初、『W・R探偵事務所』を訪れた日、ルークがしかめっ面で10階から下りてきたけど、それは学のせいだったようで、口直しの飲み物を買いに行く途中だったらしい。
学自身、そんな事をしているにも拘わらず、自覚がないから恐ろしい。

