「誰?」 堤君に質問にドキッとした。 「あっ、隣の部屋の人…」 へぇ、と彼を見る堤君に、彼は軽くこちらを見て嘘くさい笑顔で会釈した。 「じゃ、また明日。」 「うん、ありがとう。」 「…また今日も電話してもいいかな?」 「…あ、う…ん。」 彼の前で言われ、カァッと顔が赤らんだ。 笑顔で手を振りながら帰って行く堤君に見えなくなるまで手を振り返すと、慌てて部屋に入ろうと鍵を取り出すと、その手を掴まれた。 「…誰?あれ。」