「…そうだね。 隣の人は、あたしには関係ない人だから。」 そっか、と安心した顔をする彼に罪悪感を感じる。 家に着くと、部屋まで送ると言い張る。 下手に断るのもどうなのかと思い、彼に会わないように。と祈りながら階段を上って行くと、何のいたずらか、彼がタバコを吸っていた。 最悪… 心臓が高鳴るのを感じながら、彼に近付いて行くと、彼がこちらを見て目が合った。 一瞬あたしと彼を見て、少し微笑んだ。 「…おかえりー。」 「どうも……。」 何事もなかった様に外に視線を戻す彼に、変に緊張する。