家に着くと、当たり前の様に彼の部屋に入った。 抱き上げられて、ベッドに寝かされキスを重ねていた瞬間、頭によぎった事。 昔の女が忘れられないんだって。 あぁ、あたし他の女と違うなんて言われたけど、結局同じ事するのね。 「………待って。」 「…どうした?」 不思議そうにあたしを見下ろす彼に、真っ直ぐ見つめて聞いた。 「昔の彼女は忘れられたの?」