「よし、帰ろうか。 舞ちゃんは助手席な。 お前は1人で帰れ。」 「ふざけんなー! 送ってけポンコツ教師!」 2人のじゃれ合いも上手く笑えない。 「舞ちゃん? どうした?なんか言われたか?」 頭を優しく撫でられた瞬間、自分の気持ちが分かった。 そうか…あたしはこの人が誰の物でもないから安心してたんだ。 「…いえ、大丈夫です。 行きましょ。」