隣人は高校教師



バスを降りると、制服姿の懐かしい光景が広がっていた。
広い校庭を走る野球部の子達や、お喋りを楽しむ女子高生。
まだ最近まで自分がいたこの雰囲気は、どこか遠い昔のよう。

「えーっ!?
今日居残り付き合ってくれるって言ったじゃん!!」

「…言った覚えねーぞ。
俺は担任じゃないから、お前だけ特別扱い出来ないの。」

思わず2人して振り返ってしまう聞き慣れた声は、やっぱり彼だった。

私服の私達は目立つのか、すぐに枯れに見つかってしまった。

「…ん?舞ちゃん?…と、お前!
なんでここにいるわけ?」

驚く彼に陽奈は大喜びだった。

「陽奈に誘われて…」